鍼灸治療

さて、鍼灸の世界で、重要視される「ツボ」患者さんから、「先生、いま触ったのは何のツボなんですか？」と聞かれることもよくあります。

この「ツボ」

一体何なのか？？

実のところ、よくわかっていないんじゃないかと思います。（こんなことを言うと、鍼灸師の先生に怒られそうですが・・・）

私が鍼灸専門学校の学生だった頃、しばし話題になったのが「ツボは皮下どれくらいのところに存在するのか？」でした。これは、「鍼って深く刺す方が効くのか、浅く刺す方が効くのか？」ということに直結する、当時の私には大きな疑問だったんです。

今となっては答えは明確なんです。

何を（体のどの部分を）ターゲットに鍼を打つのか？これが最重要だと考えています。

皮膚（皮下）を治療したいのであれば、浅い鍼でも十分です。比較的カラダの表面にある筋肉であれば、それほど深い鍼は必要ありませんし、腰やお尻の奥の方にある筋肉を治療したければ、それなりの深い鍼が必要になります。

そして、鍼を入れる角度、動かし方も、重要になってくるんですね。

患者さんのお話（体の具合、症状、経過等）をおうかがいすることももちろん大切ですが、それを考慮しつつ、カラダの仕組みを考えながら、実際に患者さんのカラダに触れ、治療を組み立てていくことが大切だなあと感じます。

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